眉村卓について
眉村卓はSF作家である。本名は村上卓児(むらかみたくじ)。代表作「司政官シリーズ」で1979年に泉鏡花文学賞を、同年と1996年に星雲賞日本長編部門を受賞している。1934年に大阪府大阪市で生まれる。1957年大阪大学経済学部卒業後、大阪窯業耐火煉瓦株式会社(現:株式会社ヨータイ)に入社。1958年(株)大広の嘱託コピーライターとなる一方で、1960年からSF同人誌『宇宙塵』に参加する。1961年に『下級アイディアマン』が第1回空想科学小説コンテスト(のちのハヤカワ・SFコンテスト)に佳作入選しデビューする。
1963年には会社を辞め、初めての単行本である処女長編『燃える傾斜』を発表。専業作家としての活動を開始する。1979年には、『消滅の光輪』にて第7回泉鏡花文学賞および星雲賞を受賞。1987年に『夕焼けの回転木馬』で第7回日本文芸大賞を受賞し、1996年には『引き潮のとき』で2度目となる星雲賞を受賞した。また多数の短編SFやエッセイ、ジュブナイル小説を執筆した。作家活動以外ではラジオパーソナリティも務めた(『チャチャヤング』(毎日放送)、『男のポケット』(FM大阪))。
2008年現在、大阪芸術大学大学院の芸術研究科教授を務めている。
2019年11月3日、誤嚥性肺炎のため逝去。享年85歳。
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