デニス・ホッパーのプロフィール

デニス・ホッパーについて

デニス・ホッパーはアメリカの俳優、映画プロデューサー、芸術家である。カンザス州ドッジシティ出身。

1955年にワーナー・ブラザースより声が掛かり専属契約しテレビドラマ『メディック』での若いてんかん患者役でデビューする。その後、ジェームス・ディーン主演の『理由なき反抗』（1955）及び『ジャイアンツ』（1956）に出演。ディーンとは生き方や演劇に対する概念が共鳴していた為に 1955年の自動車事故死は若いホッパーに深い影響を与えた。ディーンの死後、彼同様に問題児扱いされていたホッパーは意見の喰い違いから監督と大喧嘩し、ハリウッドを追われニューヨークへと活動の拠点を移し、趣味の絵画や写真撮影を嗜みながら数多くのインディペンデント映画に主演、助演する。

1969年に監督・脚本・主演した『イージー・ライダー』はアメリカン・ニューシネマの代表作となり、ホッパーの名前も知られるようになった。この作品で共演したジャック・ニコルソン、ピーター・フォンダを1967年の『白昼の幻想』という作品でそれぞれ前者を脚本、後者を俳優として起用している。1970年代には飲酒や麻薬の問題、また映画会社との確執などで役に恵まれなかったが、1986年のデヴィッド・リンチ『ブルーベルベット』で復帰した。1990年『パリス・トラウト/静かなる狂気』で、実在した犯罪王パリス・トラウトをサディスティックに演じ、この熱演が評判となり以降は性格俳優としても活躍する。

一方で、絵画や写真に関しても造詣が深く、画家としてはアブストラクト・インプレッションニズム（小さなアプローチで大きな絵を構造化する抽象画）からフォトリアリズム（写真のようにリアルに絵画を描く描写法）を描くまでに及び、写真家、彫刻家としても多彩な才能をもち、自ら世界的に個展を開くなど精力的に活動。日本において個展が催されたこともある。

2009年10月に前立腺癌であることが報じられ治療中だが、癌が骨にまで転移し末期状態であると2010年1月に報じられた。
2010年5月29日、カリフォルニア州の自宅にて逝去。

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