井筒和幸について
井筒和幸は映画監督である。奈良県立奈良高等学校卒業。高校時代から8ミリ、16ミリ映画の製作を行っており、1975年に友人と映画制作グループ「新映倶楽部」を設立する。1975年にピンク映画『行く行くマイトガイ 性春の悶々』を初監督(「井筒和生」名義)。上京後もピンク映画を撮り続け、そのうちのひとつである『色情女狩り』から「井筒和幸」名義となる。その一方で、関西の情報誌「プレイガイドジャーナル」にコラムを執筆。
1981年、初の一般映画『ガキ帝国』がヒットし、日本映画監督協会新人奨励賞を受賞。『赤い復讐 暴姦』を最後にピンク映画から遠ざかる。
1996年公開の『岸和田少年愚連隊 BOYS BE AMBITIOUS』では、関西出身の監督らしく大阪の土着的な風景をフィルムに定着することに成功し、ブルーリボン賞作品賞を受賞する。その後、1999年の『のど自慢』や2003年の『ゲロッパ!』などを制作。
2005年の『パッチギ!』はザ・フォーク・クルセダーズの名曲「イムジン河」をテーマに、在日朝鮮人と日本人の高校生どうしの抗争と恋愛を描いたもの。2度目のブルーリボン賞作品賞のほか、多くの映画賞を受賞した。
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