藤岡重慶について
藤岡重慶は俳優、声優である。兵庫県神戸市出身。本名は藤岡重慶(ふじおか しげよし)。早稲田大学法学部在学中の1955年、第七期生として劇団俳優座の養成所に入る。
1958年に劇団青年座に参加。創作演劇の舞台に立ちながら、同年NHKで放送をスタートした伝説の長寿ドラマ『事件記者』にエンちゃんこと遠藤刑事役で出演。後に代表作となった『西部警察』での、ベテラン刑事谷大作の駆け出し時代ともいえる無骨な若手刑事を演じた。
1962年には日活と本数契約を結んで映画作品にも頻繁に出演してゆく。敵役として石原裕次郎や渡哲也らと多く共演、コワモテの悪役俳優として頭角を現した。66年からはフリーの立場で東映を中心に各社のスクリーンに登場。テレビでの活躍もコンスタントに続け、時代劇や刑事ドラマでヤクザの親分、悪徳警官、凄腕用心棒など様々な悪役を務めた。
レギュラーの悪役では1973年より関西テレビで制作されたドラマ『どてらい男』における、主演の西郷輝彦をいじめ抜く坂田軍曹役が知られる。
声優としての活躍も著名で、アニメ『あしたのジョー』での丹下段平役は、代表作として今なお挙げられる。
1991年7月23日午前8時6分、脳内出血のため神奈川県相模原市内の病院で死去。57歳没。
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