江國香織について
江國香織は小説家、児童文学作家、翻訳家、詩人である。目白学園女子短期大学国語国文学科卒。アテネ・フランセを経て、デラウェア大学に留学。
1985年、20歳で『ユリイカ』に詩作品「綿菓子」を初投稿、「今月の作品」に選ばれ掲載される。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。翌年に『草之丞の話』で、はないちもんめ小さな童話賞大賞。1989年、アメリカ留学時の体験を題材にした小説『409ラドクリフ』でフェミナ賞受賞。同年に初の短編小説集『つめたいよるに』を刊行。1991年、童話集『こうばしい日々』で産経児童出版文化賞、翌年坪田譲治文学賞受賞。
1992年、アルコール依存症の妻と同性愛者の夫との生活を描いた『きらきらひかる』で紫式部文学賞を受賞、映画化もされ話題となる。1999年、『ぼくの小鳥ちゃん』で路傍の石文学賞受賞。2001年、描き下ろし短編集『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞。2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞受賞。
以降小説、エッセイ、絵本、詩と多分野で執筆活動を続けている。近作に島清恋愛文学賞受賞の『がらくた』など。他の映画化作品として、別れた恋人に強い想いを抱き続ける女性を描いた『落下する夕方』(1996年)、辻仁成との共作『冷静と情熱のあいだ』(1999年)、20代の青年と40代の女性との恋愛を描いた『東京タワー』(2001年)、恋愛に疎いが純粋な30代の兄弟を描いた『間宮兄弟』(2004年)、お互いが秘密を持つ夫婦を描いた『スイートリトルライズ』(2010年)がある。
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